物語ること、生きること。

好きなものごとあれこれ。

冬の朝

『1番好きな時間帯』

冬の朝の、刺すような空気が好き。

胸いっぱいに吸い込むと、涙が出そうになるくらい鋭くて、痛いほど透明な、そんな冬の朝の空気が、どうしようもなく好きだと思う。

透明すぎて、その空気の中では嘘なんて見透かされそう。ほんとのことしか、見えない気がする。

冬の朝の空気で満たされたら、前の夜、ベッドの中でうじうじ考えてたことが全部ぜろになって、全部リセットされる。
全部リセットされて、残るのはきっと、自分にとって大切なことだけで、そして、大切なことが見えると、途端に自分が愛おしくなる。


そんな、痛いのに優しい冬の朝が好き。



ーー「あなたの話を聞かせて」企画